このJALホノルルマラソンはまったくの初心者から実力のあるトップランナーまで誰でも楽しめる世界最大級の市民マラソンとして有名です。フルマラソンなので当然”42.195キロ”の道のりを走るわけです。僕は生まれてはじめての海外旅行がこのホノルルマラソンでした。しかも今までフルマラソンなんてしたこともないのに!そして、なんとなく自分の中で「ちょっと練習すれば42キロくらい走れるやろ〜」って思ってました。
結果は…甘かった!息がきれるとか、腕がふれなくなるとかではなく、体全体が重くて重くて…。年輩のかたに抜かれ、小学校低学年くらいの子供にも抜かれ、あきらかに自分よりもマラソンに不向きな体系の方にも抜かれ…。途中までは「ナニクソッ!」で再スタートをきれたのですが、後半に来るとさすがに気持ち的にも走る気力が失われていました。
そして、しまいには「もー走ることはせんとこ!」って思いながら半分は走るというより、歩いていました。そして大会の翌日は全身筋肉痛でヒドイ有様です。
朝、5時。アラモアナ公園から花火と共にスタートをし、ダウンタウン、ワイキキを通り抜け、ダイヤモンドヘッドへ!この頃に朝日を拝むことができます。その景色はとてもきれいです。そこからハイウェイに入り、折り返し地点までひたすら直線…いつまでたっても変わらない景色。この直線で気持ちがやられてしまいます。
一度歩き出すとなかなかリスタートがきれません。
そして折り返し地点から、再びハイウェイを走り、緩やかな坂を上ってダイヤモンドヘッドへ。
ゴールのカピオラニ公園はもう少しです。
そして、多くの人が『ハングルース(ハワイの一般的な挨拶の手の形:グーをした状態から親指と小指のみを開く)』をしながら感動のゴール!
この瞬間のために”42.195キロ”走ってきたってもんです! 帰国後は写真などで余韻に浸れるのですが「来年は行かない」って思っていました。しかし、ホノルルマラソンの時期が近づくと再び「ホノルル熱」がフツフツと沸いて、また行ってしまうのでした。
12月は「師走」といいます。その由来は先生、僧侶、師匠ナドが走り回るほど忙しくなるからと、言われています。前職場で「先生」役(未だに師匠と呼ぶ人もいます)をしていたので12月は確かに走り回るほど忙しかったです。
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今年は違う意味で色々と忙しいです。ホノルルの景色、その時のしんどさや感動したときの喜びを思い浮かべて今一度、肉体的に走るのを続けるのと同時に人間的にも上昇できるように人生を走っていきたいと思います。
寺内 到
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