vol.157


こいのぼり

 五月といえば数あるイベントの一つに「こどもの日」(端午の節句)があります。この時期になると「こいのぼり」をあげることが日本の習慣となっています。

 こいのぼりのアイデアは江戸時代からだそうですが、中国の「鯉が黄河を上っていき、その水脈(登竜門)に達したとき、龍になる」という故事から、「鯉の滝のぼり」は立身出世の例えとされるようになり、自分の子どもが、健康に育ち、将来は大きく出世して欲しいとの気持を込めたものです。

 また、「わが家に男の子が生まれました。
どうぞお守りください。」と
天の神様に伝え、守っていただく意味があるとも伝えられています。
 こいのぼりは、黒、赤、青の3匹が泳いでいるのをよく見かけます。黒い真鯉はお父さん、緋鯉(赤色)はお母さん、青や緑が子供たち。これが一般的な「鯉のぼり」の色とされていますが、みなさんは、これらの色にちゃんと意味があることを知っていますか?

 まず、お父さんの黒は冬と水をあらわしています。冬はかたく閉じて動じない、水は命を支えるものということから重要な存在でどっしりと構えているお父さんのイメージにぴったりです。
 次にお母さんの赤は夏と火。火は色々なものの源になって、知恵のシンボルとされています。
 最後に子供たちの青や緑です。この色は春と木をあらわしています。たくさんの木々が芽吹く春はすくすく成長していく「子供」そのものです。
 ちなみにみなさん、「こいのぼり」の歌を知っていますよね? 

 『屋根より高いこいのぼり
     大きい真鯉はお父さん
   小さい緋鯉は子供たち 面白そうに泳いでる♪』

 この歌の中では黒と赤の鯉がいて、しかもお母さん鯉は出てきません。これは昔、「鯉のぼり」が2種類しかなかった。そして、端午の節句はあくまでも男の子のお祭りだからです。
 こんな歴史ある「こいのぼり」ですが今ではあげているところは数少なくなり、季節の風物詩を見ることが難しくなってきています。子供が少なくなってきたから、こいのぼりを揚げる家庭も少なくなったのでしょうか。昔のようにたくさん揚げて、地域の子供たちが健やかに成長するように願いたいものです。
松岡 裕介


五月病を乗り切ろう!
 少しずつ暖かい5月になり、そろそろ会社や、学校にも慣れてきた頃ではないでしょうか。
 新しい環境に慣れてきた頃にかかりやすいと言われているのが五月病です。
 この時期になると何となく気が滅入って仕事に身が入らない、集中できないという状態になってしまい、新しい環境の変化について行けずに、知らず知らずのうちに自分の殻に閉じこもってしまう症状のことを五月病というそうです。

 注意しなければならないのが、新入社員に限らず、どんな人でもゴールデンウィークという長い休みのせいで仕事へ戻っても何かボッーとする無気力状態になるかもしれません。
 五月病に見られる症状はイライラしたり、睡眠不足、食欲低下、焦り感などです。それらがストレスとなりますので、自分に合ったストレス解消法を見つけ、食事もカルシウムの多い牛乳、いわし、ひじき、納豆を食べるなどを心掛けて下さい。

 この時期は自分を見つめ直す良い機会でもあり、心の成長に大事だといわれているので対策さえしっかりしていれば大丈夫です。
 五月病対策としては、お休みがあるからといってはめをはずし過ぎず、何か目標を持って過ごしてみることで無気力状態になりにくいと言われています。
僕も五月病対策に、今まで出来なかったことを長い休みを利用して挑戦してみたいと思います。

山本 拓也

既婚と独身。どっちがおトク?
 5人に1人が独身!2009年に発表された「人口統計資料集」によると、東京都に住む男性の生涯未婚率(50歳時点で一度も結婚したことがない人の割合)は約21%にも及ぶそうです。また女性約7%に対し、男性約16%。とくに男性の『おひとりさま』人口の増えっぷりは著しいようです。
 そんなこんなで沸き起こる婚活ブームを背景に、アセりを感じている独身男女もいるかもしれません。が、ここで考えてみたいのが独身と既婚、経済的にはどっちがおトクなのかってことです。
 自由になるお金で考えれば、もちろん独身が一番! ですが、払う税金は、結婚して扶養家族が増えると「配偶者控除」や「扶養控除」が適用され、所得から一定額(38万円)を差し引けます。なので課税所得が独身者より既婚者のほうが減るため安くなります。
 例えば年収500万円で比較してみると、独身者が払う税金(所得税+住民税)393,500円に対し、既婚者(専業主婦、15歳以下の子ども2人)は213,500円。なんと約2倍もの差があります。
 ただし、税制改正によって、扶養控除は廃止予定(平成23〜24年)。その代わり、今年4月から「子ども手当」支給が、スタート(全額支給は来年4月から)。子どもがいる家庭は扶養控除廃止による増税分を加味しても家計はプラスになるケースが多いようです。
…まぁ税金や手当だけを考えれば結婚する方がおトクなんでしょうけどこればっかりは、ね!
大村 朋子

ちまきを食べるわけは?
端午の節句、この日はちまきを食べたり、柏餅を食べたりして、お祝いします。
 ちまきを食べる訳は、古代中国の人の間で、ちまきは忠誠心に厚く、忠誠心の象徴と言われていました。このことから、我が子に忠義の人であってほしいと願って、これを食べさせるわけです。

 その元となった伝説の話としては中国は戦国時代、紀元前278年のことです。楚(そ)の国の高名な詩人、屈原(くつげん)は国王の側近としてつかえ、人々からも慕われていました。 しかし陰謀のため国を追われることになった屈原は、ついに汨羅(べきら)という川に身を投げてしまったのです。その日が5月5日。屈原の死を悲しんだ人々は、たくさんのちまきを川に投げ入れて弔いました。
この物語が、端午の節句にちまきを作って食べるという風習の起源だと言われています。

 柏餅は、柏の葉は、冬になっても落葉せず、新芽が吹くと落葉するので、跡継ぎができるまで親葉が落ちないので、めでたい木の葉とされています。
 また、菖蒲を軒に飾るかつての風習は、菖蒲湯につかる風習として現在にも残っています。この日は、我が子に対する強い願いの日であると知ることができたので、うちの子はまだ食べられませんが形だけですが、ちまきを買ってあげようと思います。

藤居 宗一郎