vol.158


犬の住民票

 少し前にアザラシに住民票を与えたというニュースを覚えていますか?
 今度はなんと犬に住民票を与えることができるそうです。
 これは今年から東京都板橋区がはじめた新サービスの話しで、確かに事情を知らなければ単なる話題づくりとも受け取れるこのサービス。
 しかし、今回の「犬の住民票」は、アザラシなどに交付される「特別住民票」とは違ったもので、その目的を知れば納得の試みなのです。

「犬の住民票」発行は、飼い犬の登録数向上を目的とした試みです。
『住民票』をもらうためには、登録済みの犬がもつ登録番号が必要になります。つまり、未登録の犬には『住民票』が発行できない、というわけです。
 ではなぜ飼い犬の登録数を向上させたいかというと、日本には犬を通じて人間にも感染する「狂犬病」の流行防止のための「狂犬病予防法」という法律があり、飼い犬の登録や予防接種は、その中で義務付けられたものなのです。

 しかし、実際に登録をしている飼い主は、全体の一部。板橋区の場合は、推定飼い犬頭数の3割程度しか登録されていないそうで、考えられる主な原因は「登録するのが面倒」「ペット禁止の住居で隠れて飼っているので登録ができない」「そもそも登録制度の存在を知らない」といった理由が多いようです。

 そこで登場したのが「犬の住民票」。
登録は面倒でも、愛する“家族”の「住民票」なら欲しい!という気持ち、犬を飼ったことがある人ならわかるはず!と、今回のアイデアは、そうした飼い主の心理を巧みに突いた試みなのです。

現在まで五〇〇頭以上の犬に『住民票』を発行されており、これをきっかけに登録をされた飼い主の方も多数いるようです。滋賀県の市町村には「犬の住民票」は存在しないですが、こういった楽しい政策ならどんどん作っていってほしいですね。
山本 拓也


雨入り前の湿気対策
  梅雨入りする地域が増えてくる6月。7月中旬まで続くジメジメは鬱陶しいものですが、アジサイや花菖蒲(ハナショウブ)など雨の中に咲く姿が綺麗な日本ならではの景色を楽しみたいですね。
 しかし家には湿気のたまりやすい場所があります。押入れやクローゼット、靴箱、キッチンや洗面所
お掃除道具の戸棚、もちろんお風呂やトイレなど、梅雨入り前に風を通したり、通りにくそうなら通りやすく整理しておいたり、気候の良い間に、ぜひお薦めです。
ツボ(1)水周りに水滴を残さない。
【おふろ】…入浴後は体を拭いたタオルで浴槽の周りや壁、床などの水滴を拭いて出るとカビ予防に効果、大です。 
【蛇口まわり】…キッチンや洗面所など、蛇口の根元はカビが出やすい場所です。古い布を小さく切ってミニ雑巾にし、使った後に拭いて捨てるクセをつけてるとラクです。
ツボ(2)風の道をつくる。
 外の風を家に通すのは晴れた日ですが、雨の日や外出時にもちょっと心がけをしておいたほうがいいようです。クローゼットや押入れ、靴箱など湿気がこもりがちな所は、すき間程度でも開けて、家の中に風の通り道を作ってあげるとよいです。
ツボ(3)
カビ好みのものをカットする。
 カビが育つ条件は、湿気と栄養と温度。気温と湿気がカビ好みのこの季節は、栄養源になる食べ物やホコリ、汗や垢などの栄養をせめてできるだけカットしましょう!とくに冷蔵庫や靴箱、洗濯物は栄養の宝庫なので気を付けましょう。
 生活のちょっとしたことでカビを防いで降水量の豊富な日本を楽しみましょう。
大村 朋子

ワールドカップ

 今月、いよいよ待ちに待った4年に一度開催されるサッカーの祭典
「ワールドカップ」が始まります。私は数あるスポーツの中でサッカーが一番好きなので今から友人間の中で、優勝国予想など、ワールドカップの話題で盛り上がっています。
 そのFIFA(国際サッカー連盟)が主催するサッカー・ワールドカップは、世界で最大のスポーツイベントと言われています。
 例えば、前回の2006年ドイツ大会では六十四試合で計340万7000人がスタジアムに訪れました。
このドイツ大会では、チケットを持たないサポーターのために、大画面を設置した応援場所「ファンフェスト」が導入され、約1800万人をも集めたそうです。
 2010年南アフリカ大会でも、「ファンフェスト」の会場が用意される予定です。ちなみにドイツ大会では、スタジアムで10億5600万リットルのビール、75万本のソーセージが消費されたといいます。
 初めてFIFAワールドカップが開催されたのは1930年のことで、フランス人のFIFA会長の呼びかけによって、第1回大会がウルグアイで開催されました。その後、第二次世界大戦で一時中断されたものの、1950年のブラジル大会で再会され、今大会で19回目の開催となります。これまで南半球で開催されたFIFAワールドカップでは、ヨーロッパ勢が優勝したことはないそうですが最南端のアフリカ大陸初、それも最南端でのFIFAワールドカップで、そのジンクスは続くのでしょうか。
僕がレンタルでお伺いした際は是非、ワールドカップの話題で盛り上がりましょう。
松岡 裕介

アジサイの色の変化
 いよいよ梅雨入りします。梅雨どきの雨の中に咲く花といえば、なんといってもアジサイです。なぜ花の色が変わるのか不思議だったので調べてみました。
 アジサイには「七変化」という異名があります。その名前の通り、開花してから色が変化するところからつきました。

 日本の在来種は、つぼみの頃から咲き終わるまでに、淡緑色から白、藍、淡紅色と変わるのでこの名があります。しかし、実際は藍色の期間が最も長く、そして美しいです。
 アジサイにはアントシアニンという色素が含まれており、これに補助色素とアルミニウムが関わって赤や青の発色をするそうです。また、土壌によっても色が変わります。アルカリ性土壌では赤っぽく咲き、酸性の土壌では土の中のアルミニウムが吸収されるために青紫色になるそうです。

 日本の土壌は酸性なのでアジサイは藍色になるようです。ヨーロッパの土壌はアルカリ性なので赤っぽい色のあじさいになるようです。アジサイは咲き始めの頃は白いですが、やがて花の色素アントシア二ンが地質によって変わる訳です。
 もしアジサイを育てている方がおられましたら、酸性とアルカリ性の土壌を作って育て比べてみてはいかがですか?成長過程や色の変化が楽しめそうですね。

藤居 宗一郎