vol.160


ポッコリお腹の原因は?
 日増しに気温が上がり、仕事上がりのビールが美味しい季節になってきました。梅雨が明けて夏本番になれば、上司や同僚と連れ立ってちょっと一杯…なんて日はさらに増えるのではないでしょうか。
 しかし、二十代も後半に差し掛かってくると、そろそろお腹まわりのたるみが気になり始めるお年ごろ。「ビール腹」なんて言葉もあるくらいだから、飲み過ぎによるメタボ化には用心したいところです。


 実際のところ、アルコールのカロリーってどのくらいあるのでしょうか? 医療ジャーナリストにして医学博士の先生のお話しによると
「ビールが太りやすい、というのはじつは誤解なんです。もちろんアルコールにもカロリーはありますが、これは体内に蓄積されにくい性質のカロリーですから、毎日飲んだからといって太ることはありません」
 とおっしゃるではありませんか!これはビジネスマンにとって朗報ではないですか? でもそれなら、ビール好きの中高年のお腹がぽっこり膨らんじゃっているのはなぜなのでしょうか?

「それはビールで摂取したカロリーが問題なのではなく、一緒に食べるおつまみが原因でしょう。ビールを飲んでいると、どうしても脂っこいものやタンパク質の多いものなど、高カロリーな料理が食べたくなりますからね」
 おっしゃるとおり確かに、思い当たる節が多々あります…。

やっぱりビールには唐揚げやら餃子やら焼肉やら…、高脂質・高タンパクのメニューがやたらと合います。さらに、ビールは胃液の分泌を促すため、食欲を増進させる性質を持っているというから、なおさら注意したいものです。締めにラーメン☆なんて食べようものなら、カロリー摂取量的には最悪といっていいのではないでしょうか。
「ちなみに一般的な目安でいうと、ビール大瓶一本(633ミリリットル)のエネルギー量は246カロリーで、そのうち体に蓄積されるのは89カロリー。日本酒(一合)は198カロリーに対して蓄積されるのは42カロリーです。焼酎やウイスキーなどの蒸留酒にいたっては、体内に蓄積されるカロリーはほぼゼロとされています」
 つまり、あわせて摂る食事の内容にさえ気を付けていれば、アルコールは肥満の原因にならないのです。「飲み過ぎで太った」というのは言い訳に過ぎないわけです。
腹八分目を守るべきなのです。 判決!お酒に罪なし!
大村 朋子


中華料理と中国料理

 ここ最近ふと疑問に思ったことがありました。中華料理と中国料理って同じ中国の料理なのに何が違うのだろう?というわけで調べてみたところ、この
『中華料理』と『中国料理』には、実質的な違いはないそうです。
『中華料理』は日本で作られた日本人向けの割とあっさりした料理だそうで、
『中国料理』は、中国大陸で中国人が食べる、脂っこく辛く味が濃い料理、
というように区別されているそうです。

 日本で作られている一般的な『中華料理』は、実は中国ではあまり一般的な料理ではなく、例えば、中華料理の代表格であるラーメンや餃子は、中国ではほとんど見かけないそうです。稀にあってもそれは『日本式拉麺』であったり
『日本式餃子』と言われる別物の料理だそうです。
 例えば坦々麺は、日本では汁有りが主流ですが、中国では汁無しが当たり前だそうです。

 またその反対に餃子は日本では焼き餃子が主流ですが、中国では水餃子が一般的です。
 日本と中国では、同じ中国系の料理でも全然違うので、それを分けるためにあえて『中華料理』と『中国料理』という二つの名前を使っているそうです。

 よくよく思い出してみると、今まで中華料理屋さんには行ったことはあったけど中国料理屋さんには行ったことがなかったので、本場の味を味わいに中国料理屋さんに行ってみたいと思います。
山本 拓也

ビールがガバガバ飲めるのはなぜ?
 夏になるとよくあんなに大量のビールがお腹に入るものだと感心させられます。短時間で5杯6杯と飲んでいる人もいますが、これが水だとそうはいきません。 コップ2〜3杯が良い所で、大ジョッキ一杯も水を一気に飲めば胃の中は水でタップタップになり、もういいーって感じです。
 では何故ビールは水と違って、浴びるように、ガバガバと大量に飲めるのでしょうか。 水もビールも同じ液体だから口から飲んで食道を通って胃に入っていくところまでは同じです。ところが胃から後が違うのです。胃の中に一時的にとどまった後、体内に吸収される時のスピードが違うのです。
 水はほんの少しずつ十二指腸に送られ、小腸、大腸と流れていくが、小腸から大腸を通る時に腸壁からだけしか吸収されません。
 一方、ビールの方はというと、アルコールは胃壁からも腸壁からも吸収され、しかも炭酸ガスや糖分を含んでいるから早く吸収されるため、ガブのみをしても大丈夫なのです。おまけにアルコールは利尿作用もあるため、ビールの方はドンドン小便として出ていきます。そんなわけで、ゆっくりと飲んでいればずっと飲んでいられるという計算になります。
私の体験ではビールを飲んでウーロン茶を飲むというように一緒に飲むとけっこう長持ちしますよ。
 しかし、いくら暑くても暴飲(暴食)は体を壊す元になりますので止めましょう。
藤居 宗一郎

ペットボトル症候群

 今年も真夏の季節がやってきました。気温が高くなると、汗もかくのでのどが渇きます。
脱水症や熱中症予防には水分補給が重要ですから、この季節は特に、しっかりと意識して水分を補給できる体制を整えておくことも必要になります。

 しかし、ただ水分補給をしたら良いわけではありません。気をつけないと、ペットボトル症候群と呼ばれる状態になることもあります。
 ペットボトル症候群とは、清涼飲料水を大量に摂取することで、糖尿病性ケトアシドーシス(急性の糖尿病)になることを指します。最近、20〜30代の若年層を中心に、水代わりにジュースを飲む方が増えているようです。

 清涼飲料水には、通常糖分が含まれており、大人が一日に必要な糖分は30グラム前後だといわれますが、これは清涼飲料水ですと大体500ミリリットル飲むと必要分はすべて補えてしまう計算です。
 500ミリリットルというと、ペットボトル1本分ですよね。確かに、暑いとペットボトルを何本も飲んでしまいますが、糖分は、過剰摂取であることが分かります。
 清涼飲料水や、果汁、スポーツドリンクだけではなく、お茶や水など、糖分を含まない飲み物も一緒に飲んで、適切に水分補給に努めましょう!
松岡 裕介