vol.191


 頭痛や肩こりは「○○癖」のせい?
 現代病とでも言うのでしょうか、頭痛や肩こりに悩む方は結構おられるのではないでしょうか?私自身、偏頭痛もちで、昔からこめかみあたりが脈を打つように痛くなり、肩が重くなる症状が出たりします。このように慢性的に感じる、頭痛や肩こり、腰痛がありますが、いろんな対処法や治療法を試してみたのに、いっこうに改善されないという人は、もしかすると「ある癖」が原因かもしれません。
 それは東京医科歯科大学大学院の木野孔司先生が、最近発見されたTooth Contacting Habit(以下TCH)、『噛み続け癖』(歯列接触癖)というものです。
 これは普段、無意識の時でも歯を噛みしめてしまう癖のことです。通常、体は『歯根膜咬筋反射』といって上下の歯が当たると離れるようにできているのが正常な状態のようですが、それが何らかの理由で常に触れている状態になってしまっているようなのです。
 ではTCHがなぜ体に悪影響をもたらすのでしょうか? 「強く噛みしめなくても、歯が軽く触れているだけで筋肉は動きます。つまり歯を噛み続けていると、常に筋肉は緊張状態であり、それが顎の痛み、頭痛、首こり、肩こり、腰痛などを引き起こす一因であると考えられます」と先生がおっしゃるのです。
 なるほど…、今年の冬、偏頭痛がよくあったのは、もしかすると寒くて奥歯を噛みしめたせいの、TCHの症状かもしれません。他にも、筋緊張が招く交感神経緊張持続から、視力低下や耳鳴り、めまいなどをも引き起こす可能性もあるらしいのです。
 ちなみに、TCHを発見したきっかけは、来院患者向けに行ったアンケートだったらしく、2000年に、顎関節症の究明のため、様々な生活習慣を調べたところ、「片噛み」や「姿勢の悪さ」と並び、顎関節症患者には「噛み続け」をしている人が50%以上もいたのだそうです。
 この結果を元にTCHを防ぐ治療を行ったら、相当数の患者の症状が短期間で改善され、また、同時に頭痛や首こり、肩こりなどの諸症状も緩和されたんだそうです。ちなみに、2003年の調査では顎関節症患者のうちTCHの生活習慣を持つ人が80%に増加していました。もしかしたら、これはパソコンの普及が関係してくるのではないでしょうか。でも、生活習慣だとなかなか直しにくい気もしますが、どうしたらいいのでしょう?
 その治療法は至って簡単です。家中や職場のデスクまわりなど、あらゆる場所に『歯を離す』と書いたメモを貼るんです。これを見たら歯を離して、上半身の力を抜く。これを繰り返すと、やがてTCHの疲労感にも気づき、歯を離すことを無意識にできるようになります。
 騙されたと思って最低でも10枚はメモを用意するのがコツではないでしょうか☆。スマホやパソコンで10分ごとにアラームでお知らせしてもいいですね。さっそく私も明日から試してみたいと思います
大村 朋子


 春めいてきて花粉症
 花粉症の人にはツライ季節になりました。花粉、風邪などの防御アイテムといえば、マスクですが、正しく付けないとその効果は半減してしまいます! そこで、正しいマスクの付け方をご紹介します。
 まず、マスクに威力を発揮してもらう正しい付け方のポイントは「マスクと肌との密着感。ポイントは鼻・頬・アゴの3か所をしっかり覆うことです」マスクと肌に隙間が開いていると、そこから花粉が入ってきてしまいます。だから息苦しいからと鼻を出していたり、下あごが出ていたりする人はもってのほかです!
そして重要なのが、自分に合った形やサイズを見つけること。
 マスクの形状は、大きく分けてプリーツ型と立体型、そして平型の3つです。付け方のコツは装着前に鼻のカーブに合わせて、マスク上部のワイヤーに折り目を付けておくこと。鼻に当たる部分を山折、そして頬の部分にもフィットさせるよう膨らませ(プリーツ型はプリーツを広げ顎まですっぽりと覆いましょう)、側面も顔にキチンと沿わせることが大切です。正しく使えばお得用の安いマスクでも効果アップです!
 そして、意外と知られていないのがマスクの正しいはずし方です。鼻や口、マスクに触れないようゴムひもを持ってはずし、そのままビニール袋に入れ口を閉じ、フタ付きのゴミ箱に捨てるなど、密閉して花粉や細菌を飛散させないことが大切です。ご飯を食べる時など、一時的にマスクをはずした場合も、使用していたものは捨てて新しいマスクに変えることが望ましいようです。
 いくら性能のいいマスクを使っても、正しい付け方を知らなければその性能は生かせません。自分の予防のために、そして周囲への気遣いも含め、正しい使用方法で花粉症、風邪に立ち向かいましょう。
小口 祐里


 日清ラ王
 カップラーメンは言うまでもなく手軽さや美味しさが受けて、日本人の馴染みの食品となっており、かくいう私もカップラーメンのおいしさの虜になってしまっている一人です。
最近では、より「生めん」に近いカップラーメンを作るために各社はしのぎを削っています。そのような激戦食品のカップラーメンですが、「生めん」タイプのカップラーメンの先駆けとなって大ヒットしていた商品があります。それは、日清食品の主力ブランドとなっていた「日清ラ王」です。
日清ラ王を食べたことがない人でも、よくテレビCMなどで放送されていましたので、名前くらいは聞いたことがあるのではないでしょうか。

 その日清ラ王は、1992年9月に販売が開始されました。日清ラ王は、生めんで本格的なコシや粘りがあるということで大ヒット商品となり、1993年度には約1億5360万個も売れました。
そんな日清ラ王ですが、1990年代後半には徐々に売り上げが落ち込んでいきました。それは、カップラーメンの製造技術が向上し
「ノンフライめん」でも「生めん」に近い味わいを出せるようになってきたため、日清ラ王の優位性が崩れ始めたからです。

そして、とうとう2010年8月に生産終了となってしまい、日清ラ王は約18年間の生涯を閉じました。「生めん」で一時代を築いた日清ラ王の製造販売は1度終了となりましたが、現在はインスタント袋麺として売られています。また、JR渋谷駅ではその袋麺が250円で食べられる「日清袋麺屋」というお店がOPENしています。
 これからも新たなラーメンを開発して頂き、美味しいインスタントラーメンに巡り会いたいと思います。もしオススメの商品があれば、ぜひレンタルの時にでも教えて下さいね。
松岡 裕介


 人工いくらと天然いくらの見分け方
 少し前TVでお寿司のいくらには、ニセモノの「人工いくら」と本物の「天然いくら」があると言っているのを聞いて、騙されていたのかと落胆しました。ニセモノは魚の油などを着色し、ゼラチンのカプセルで包んで作ってあるそうです。この「人工いくら」は非常に良く出来ていて、素人には「天然いくら」との区別がつかないそうです。
この様なニセモノ食品は数多くありますが、その中でも、この「人工いくら」は非常に優秀なニセモノ食品なのだそうです。栄養面でも「人工いくら」と「天然いくら」とでは、遜色ないというから驚きですよね。
 では、僕たち素人がどうやったら見分けられるのか、実は方法があるのです。まず、「あがり」を用意します。(お寿司屋さんで、お茶のことですね。)そして、この「あがり」の中にいくらを1粒落とします。熱い「あがり」の中に落としたいくらが赤色から白色に変化したら、そのいくらは天然ものです。天然いくらは、たんぱく質で出来ていますので、温められるとたんぱく質が白く変色するのだそうです。
もし、「あがり」の中に落としたいくらが変色しなければ、それは人工ものの可能性が大というわけです。 いくら1粒と引き換えに「天然物」か「人口物」かを見分けるこの方法、ちょっと勿体無いと思ってしまう貧乏性の僕には、まだまだ「天然物」は似合わないみたいです。
山本 拓也