vol.83
出逢いと別れ
人は出逢いと別れを繰り返して生きています。中でも、一度にたくさんの出逢いと別れをするのが、学校です。
学校の卒業式と言えば『蛍の光』が思い浮かびますが、もともと、スコットランドの民謡のメロディーに日本独自の詞がつけられたものです。明治14年に最初の音楽教科書に掲載され、広く日本中に紹介された海外の民謡としては最も古いといわれています。
1、ほたるの光、窓の雪、
書(ふみ)よむ月日、重ねつつ
いつしか年も、すぎの戸を
明けてぞ、けさは、別れゆく。
2、とまるも行くも、限りと
かたみに思う、つよろずの
心のはしを、一言に
さきくとばかり、歌うなり
この歌詞のもとになったのが中国の『蛍雪の功』というお話です。
『中国の東晋の時代に、とても学問好きの少年が2人、別々の所にいました。どちらも貧しくて、一方では明かりの為の灯油を買えず、蛍をつかまえて、その灯りで勉強しました。もう一方では、同じように灯りになる灯油が買えず、少年が本を読めない日が3日続きました。それでも頑張っていると、4日目から雪が降り出しました。
夜、月明かりと雪の反射で再び、本が読めるようになりました。どちらの少年も、のちに役所の高い官職につきました。』
このお話から、今も、昔も、天は頑張っている人に味方をする。
それは、想像もできないところからくる事もある。という意味があるそうです。
実はこの『蛍の光』に3番・4番があるの、ご存知でしたか?
3、筑紫のきわみ、みちのおく、
海山とおく、へだつとも、
その真心は、へだてなく、
ひとつに尽くせ、くにのため。
4、千島のおくも、 沖縄も、
八洲のうちの、 守りなり、
至らん国に、 いさおしく、
つとめよわがせ、つつがなく。
筑紫=九州
みちのおく(みちのく)
=陸奥・東北地方
八洲(やしま)
=日本の国の別名(大八洲)
私も、今回初めて知ったんです。ただ、歌詞が軍国主義の名残を残している為、学校では1、2番までしか教えていません。
では、もとのスコットランドの民謡である歌の内容とは、”昔むかし”と言う題で、旧友と再会し昔を偲びつつ杯をあげよう。というものです。スコットランドでは国歌にも匹敵するもので、さまざまな集まりでみんなが輪になって歌われています。アメリカでも大晦日に、行く歳を惜しみ新年を祝ってよく歌われます。
ところが日本では、蛍の光=別れを惜しむイメージの曲となっているんです。
最近では卒業式にも歌わなくなってきていると聞きました。それも、また淋しく、悲しい気がします。
森田恵美
「ポン(?)酢」
3月に入り春もいよいよですが、寒さが残るこの時期に友人や家族と鍋をつついている方も多いのではないでしょうか? そんな鍋料理(例えばしゃぶしゃぶやもつ鍋等)の味をいっそう引き立て、欠かせないのがポン酢です。
では一体ポン酢の「ポン」とは?と気になったことがある方もいると思います。
ポン酢は柑橘類の酸味が味のベースになっているのですが、その柑橘類にポンカンやザボン等があり、ポン酢の「ポン」と語源が近いので日本語のように思いがちです。でも意外なことに、「ポン」の語源はオランダ語なんです。
オランダでは、ポン酢のことをpons(ポンス)といい、ビターオレンジ、つまり日本で言えばダイダイの絞り汁です。これに砂糖やお酒を加え、温めて飲むというのが江戸時代の長崎・出島のオランダ人の好物でした。それを当時の蘭学者がまねて飲み始め、いつの間にか酢入りの調味料になり、このponsが日本語の酢を連想させるので、酢の字をあて、「ポン酢」と呼ばれるようになりました。ちなみに現代では、ponsは道具のパンチ(刻印機)を指します。
他にもbire(ビール)やkop(コップ)等オランダ語から日本語に転じた言葉がたくさんありますが、知っている方もいるのではないでしょうか。
青山佑貴
ケナフ
私は以前にコーヒーメーカーに勤めておりまして、ケナフの事を良く知っています。例えば、このケナフを使用したペーパーフィルターでコーヒーを抽出すると、従来品に比べて余分な油を取り、コーヒー味、香りの劣化を防ぎます。この「ケナフ」とは、一年草で皮の部分、芯の部分、全て紙の原料として利用できるなど、まさに木材に替わる最適な非木材資源とされてい ます。
ケナフは、植物中最も成長が速く、単位面積当たりの収穫量が多く、かつ木材パルプにも近い性能や風合いが得られるので、資源植物として大きな期待をもたれていたそうです。また、
二酸化炭素の吸着量が木の数倍あり、二酸化炭素の増加を抑えることにも役立ちます。さらに、土中の窒素やリンの吸収率も大きく、環境浄化能力の優れた性質を持ちます。
このことから、単にコーヒーフィルターだけではなく、お料理ペーパーやあぶらとり紙、水切りゴミ袋など、様々な場面にて「ケナフ」が使用されています。世界的に地球温暖化がさけばれている今、ケナフなどを栽培をする事は、環境への配慮として必要な事ではないでしょうか?
我が社では、2年前に3本ほど植えましたが、数ヶ月で3メートルを超えたそうです。今後、ケナフを大量に栽培すれば、大気中の温度の上昇を防ぎ、地球温暖化の一環になることは間違いないと思います。
赤沢直樹
春眠暁を覚えず
日差しがずいぶん穏やかになってきました。「春眠暁を覚えず」ということわざがあるように、何となくボーとして眠たい季節ですね。そんな睡眠に欠かせないのが枕。「私は枕が変わると眠れない」という方もいらっしゃるくらい睡眠にとって枕は重要なものです。
さてこの枕ですが、今のような「平まくら」が使われるようになったのは日本では明治時代からだといわれています。それまでは円筒形の布にそば殻やもみ殻、小豆などを入れ、両端を縫い合わせた「くくりまくら」が主流で、頭にするというより、首にするもので、あまり寝心地のいいものではなかったようです。現代人の寿命が延びたのは、枕がかわって質の高い睡眠を取れるようになったからなのかもしれませんね。
今日、春一番が吹きました。季節は春に向け確実に前進しているようです。「春眠暁を覚えず」―朝、起きる時間を気にせず枕を抱いていられることは、休日の私のささやかな贅沢です。
桑多 竜司
ありがとうございました & 皆様 こんにちわ
この度、私、小田かねみは退職する事になりました。
この2年間、初めての営業にチャレンジしてお客様と接することにより、自分自身の成長を感じる事が出来ました。最初の頃は会話をして頂ける事も出来ず悔しい思いもありました。しかし、そんな事には負けず毎日一生懸命頑張りました。
その結果、沢山のお客様に優しいお言葉を掛けて頂く事も増え、仕事をするにあたり「楽しい」と思える毎日に変わりました。
これからは、この2年間学ばせて頂いた事を忘れず、辛い事があれば皆様に頂いた笑顔を思い出して、いつも前を向き、今以上に努力をして参ります。もし私を見かけたら声を掛けて下さい。では、お元気で!
有り難うございました。
小田 かねみ
この度、小田さんからの引継で頑張る事になりました「
金沢ゆかり
」と申します。
小田さんとは身長の差が20センチもあり、「手が届かない」といった事件もありましたが、背が低いのは元気と笑顔でカバーして行こうと思っています!
まだ何も分からず、皆様から教えて頂く事が多くなると思いますが、
どうぞよろしくお願い致します。
金沢ゆかり