vol.87
脳の中の原始人
 なぜ、太陽にあたると疲れてよく眠れるのか・・それを調べていたら、日光を浴びることにより『セロトニン』というホルモンの分泌が増え、気分の憂鬱を解消してくれる。という事を発見しました。

 この『セロトニン』って何?って気になって色々と調べてみると、こっちの方がすごい発見になったので、急遽内容を変更しました。

 私達の脳の中には沢山の神経が働き続けています。中でも、右脳左脳の縫い合わされる最も古い脳幹部分にある『セロトニン神経』というのが、私達の『心』と深い関係があるのです。

 セロトニン神経とは、原始的で中心的な場所にあり、意識レベルや元気の状態などの指示を送っています。体と心の平常状態を作る役目を果たします。
 このセロトニン神経を鍛えるには、日光を浴びたり、私達の生命活動の基本となるリズム運動で活性化されます。最も身近なリズム運動は「呼吸」で、ウォーキング・ジョギング・水泳やチューインガムを噛むことで呼吸のリズムが一定になり活性化されます。この呼吸のリズムが乱れると、セロトニン神経が弱まり感情を抑制できなくなります。

 時代の変化により遊び方も変わり、子供が外で遊ばなくなった事と、セロトニン神経の弱まりはつながる様な気がします。寝起きが悪く、姿勢が悪く、すぐにしゃがみ込む。そんな子供に心当たりはありませんか?リズムが乱れる原因のひとつがファミコンなどのテレビゲームではないでしょうか?ゲームの中で相手と戦い、簡単に殺してしまう。目からの残酷な映像が脳内に伝達され、没頭しているうちに気づかないけれど呼吸が短く、不定期になり、リズムが乱れてしまいます。幼い頃に『セロトニン神経』の発育が阻害されてしまう事により、自分の感情をうまくコントロールできなくなるようです。

 最近、未成年の突拍子もない犯罪をよくニュースで見ます。その度に「なんでやろ?」と不思議に思います。中学生が幼い子供を5階から突き落としたというニュースの中でテレビゲームに刺激を受けている脳を「ゲーム脳」として問題にとりあげられていました。
現代の豊かな生活から生まれた「ゲーム脳」。私達は本来の「ヒト」の生活を変えてしまっているのではないでしょうか?        森田 恵美

こどもの苦手な夏のヒーロー
 7月に入りいよいよ本格的に暑くなってきます。食事もあっさりした物を食べることが多くなりますね。

 夏の緑黄色野菜といえばきゅうりやトマトを連想する人が多いと思いますが、子供が嫌うピーマンこそ代表するにふさわしい野菜なんです。中身はからっぽですが、緑がみずみずしく、栄養面ではかなり優れた野菜です。

 これからの季節にはビタミンは欠かせないので、まさにピーマンは夏のヒーローといえます。しかし、子供が嫌いな食べ物に必ずといっていいほど挙げられるのはピーマンです。理由は単純で、ただ苦いから。その苦みの善し悪しはそれぞれの味覚の違いからでてくると思います。しかし、大人になれば『ピーマン=栄養』というのを理解するので苦くても食べ、そのうちその苦みに慣れていきますが、子供は理解していても本能に任し行動するので、苦いと思った時点で体が拒否し『ピーマン=危険』になり、いつまでたっても食べなくなるんだと思います。

 とかなんとかいいながら、実はピーマンは子供だけでなく私も大嫌いなんでまだまだ子供ということなんでしょうかね。しかし夏を乗り切るために、今年こそはピーマンと友達になろうと思います。
       青山 佑貴

食中毒予防
 「蒸し暑さ」に誰もが嫌気のさす季節、このジメジメした季節の食品の安全についてお話します。

 「食中毒」と一言で言ってもその種類は多く、命までもを脅かす菌がいる事は皆様もよくご存知かと思います。平成八年には、腸管出血性大腸菌Oー157やその他の食中毒で合わせて15人の大切な命が奪われました。
 食中毒の大半が食品や飲料水から口を通って感染し、中には人から人への二次感染があるもの(Oー157)もあります。感染してからの症状も様々ですが、ほとんどのものが腹痛、下痢、嘔吐、発熱などを訴えるようです。「食中毒」にかからぬように、次の事に気を付けなければなりません。

 食品を選ぶ時は、新鮮な物を選ぶようにし、充分に加熱調理して調理後は早めに食べる。
 食肉などを保存する時は長期間の保存は避け、他の食品と分けて出来る限り冷凍保存する
 まな板、包丁、ふきんなどは良く洗い、熱湯や漂白剤で殺菌する。
 ペットから感染する場合もあるので、ペットに触れた後はよく手を洗う。

 気にし出せばキリが無い事ですが、せめてこの季節くらいは特に気にしたいものです。幼児や高齢者、妊婦、免疫力が低下している人などは、命の危険にさらされることも少なくはありません。健康であればこその美味しい食事、しっかりと感染予防をし元気にこの季節をお過ごしください。  金沢ゆかり


廃食油のリサイクル
 すっかり暑くなったこの時期ですが、この時期でも私は唐揚げやトンカツ等の揚げ物を、結構食べます。しかし、大変面倒なのが廃油の処理です。

 今までこの廃油はどうなさっていましたか?多分、新聞紙や雑誌に吸い込ませたり、市販の固化剤とかを使って固めて捨てたりされていたのではないかと思います。まさか排水口にそっと流されてないですよね。

 環境にも悪い影響がありますし法律でも禁止されています。そこで廃食油を回収して、誰でも簡単に作れる石鹸に生まれ変わるという「廃食油のリサイクル」が進んでいます。又、廃食油を回収して、バイオディーゼル燃料に再利用する取り組みなども行われ始めています。

 私の住んでる京都市では、すべてのごみ収集車に、バイオディーゼル燃料の導入を始めました。本格的な導入は全国で初めてだそうで、軽油と比べて排ガス中の二酸化炭素が減少するらしく、地球温暖化防止に大変効果があるようです。今までは廃食油は処分するしかない様に思われていましたが、色々なものに生まれ変わります。このように、一度使用したものを、再利用・再使用出来る取り組みが、もっと積極的に行われて欲しいと思います。再利用・再使用出来ないものの使用については、積極的に減らすよう努力していきたいと考えています。           赤沢直樹
癒しの時間
 好きな音楽を聴く、コーヒーを飲む、海を眺めるなど、誰にでも、妙に心が癒される瞬間があると思います。私の場合、動物とのふれあいがそれに当たります。

 もともと私の父親が動物好きだったため、物心が付いたときには周りには動物がいました。犬はもちろんのこと、猫、キジ、鴨、ガチョウ、アヒル、うずら、珍しいところではたぬきなど思い起こせばいろいろな動物と接してきました。特に鳥関係は家に孵卵器があり、卵から返して育てていたものです。

 残念なことに今はアパート暮らしのため動物を飼うことができません。内緒でハムスターくらいは飼いたいな、と思ってはいますが・・・

 ペットショップの前で犬や猫をふと眺めてしまう瞬間、お客様宅のペットと遊んでいる瞬間は、私の癒しの時間になります。日々仕事に追われる毎日の中で、そういう時間って大切にしたいものです。    桑多 竜司