vol.146

 温故知新
 ある日のニュースで、面白い特番を2つ見ました。

 1つ目は、今にわかに三国志の映画(レッドクリフ等)や戦国時代を舞台にしたゲームの影響で、歴史や戦国武将が好きな女性が多く存在すること。(最近は、そのような女性をさして「歴女:レキジョ」と呼ばれるそうです。)
もう1つは、日本古来の伝統芸能が、海外で高い評価を受けているとの事でした。

皆さんにはよくお馴染みの「世界遺産」を認定しているユネスコ(UNESCO)では、日本の「能楽」が第1回ユネスコの世界無形遺産として認定を受け、その影響なのか、海外では、「能楽」はもとより「人形浄瑠璃文楽」「歌舞伎」の舞台が数多く開催されているとの事です。


 昨今、リーダーシップをとれる人間が不足の世の中といわれており、企業等も改めて創業者の教えを見直していく動きがみられます。そんな世の中だからこそ、昔の偉人たちの「たくましさ」や「武将のリーダーシップ」等に、強く心を惹かれるのかもしれません。
 「温故知新:ふるきをたずねて新きを知る」という昔からの諺がありますが、日本古来の文化や、偉人の生き方のいたるところに、現代人が学べる要素はたくさんあるような気がします。人の考えや文化など、時代によって変化することも多々ありますが、
どんな時代が訪れようと、偉人の生き方や、日本古来の伝統芸能には、人間が永遠に追い求める「強さ」や「安らぎ」「美しさ」など素晴らしい沢山の要素があるのです。

 だからこそ、自然淘汰することもなく何百年も伝承され、続いているのだと思います。ブームに乗っているわけではないのですが、有名な偉人や日本古来の伝統文化を学んでみたいものです。
 それらを学ぶことにより、自然と知識と教養が身に付き、公私ともに役立つ優雅な所作や、言葉遣いも身についてくる様な気が勝手にしている私です。
皆さんもブームではなく「自分磨き」に「温故知新」してみませんか?
松岡 裕介

 池と沼との違い

 池と沼の違いって何って聞かれると違いは河童がいるかどうかってTVでいってますよね。これ、実は正解らしいですが説明がないとよくわからないので池と沼の違いについて紹介します。
●沼は、「塗る」「ぬるぬる」「ぬめる」などの「ぬ」に、「間(ま)」がくっついた言葉です。この「ま」は「場(ば)」のことです。ぬるぬるした泥があり、草が生い茂り水も濁っている場所を指したようです。

●池は、「いけ(生)」からと考えられています。魚を生かしておくための池や、水田に水を供給する「ため池」など、人工的な物をいいます。
 ようするに、池は人工的で得体の知れない物が住んでなさそうですが、沼の場合は、草が生い茂り水も濁っているのでいかにも何か出てきそうな雰囲気があります。

 なので池と沼の違いは河童が住んでいるか居ないかなのです。
 念のため書いておきますが、河童は空想上の生き物で存在はしません。
 私達の多くは、琵琶湖的なサイズが湖と思っているでしょうが湖のサイズはまちまちです。定義的には広くて深いもの(水深5〜10メートル)と言われています。必ずしも大きさで決まる物ではありません。
また、これらの他にも潟、浦、淵、海、淡海(あわうみ)などの呼び方で用いられることもあるようで地域によって様々です。
藤居 宗一郎

 読書感想文

 新型インフルエンザの影響で人の集まる所へ出掛けるのを控えている近頃の私は
もてあました時間を読書に充てています。最近読んだ1冊の感想を述べたいと思います。
 人間生きていれば、それなりに煩悩は抱えていると思います。
 この本もそんなタイトルが楽しげで買ってみたのですが「ボーイフレンドの手帳を盗み読みしたい」「ミニスカートの中を覗きたい」「元カレの不幸を望む」といったちょっと陰に入った欲望全30種を
「煩悩」という括りで、まとめ上げたエッセー集です。

 著者が女性なので、女性の煩悩(冷静に考えればいけないことだが、それでも我慢できなくて言ってしまう、又は思ってしまうこと)が、面白おかしく紹介されています。
 例えば、友人と旅行に行ったとき、自分も友人も便秘だが、友人よりも先に出してやる、友人が自分より先に便秘解消したら許せない!などなど。

 他にも女性ならではの煩悩が沢山紹介されていて、楽しく読めるエッセイです。反面、人間とはなんて自己中な生き物だろうか、と反省させられる本でもあります。
 言いたい煩悩、言ってしまう罪悪感。人が言っているのを聞く嫌悪感。
語るに語れない諸々の感情を分析してくれて、ちょっとすっきりした読後感でした。

 ここだけの話、男性にはお薦めしません。男性に読まれたら、もはや女を取り繕えない〜。
しかし、女性は是非に。

大村 朋子


 散歩は頭をよくする
 今や3人に1人が立派な(?)メタボリックシンドローム予備軍だといいます。
 この窮地を脱するためには、まずは体重を落とすこと、ウエストサイズを下げること。
 しかし、なかなか思うような結果は出ない「運動しなければ・・・」と思うと余計に「体を動かすなんて面倒…」と思われる方も多いはず。
  でも、知っていました?歩くことで頭がよくなるって!!
 歩くことが体にいいと最初に言ったのは、古代ギリシャの哲人のヒポクラテスだそうです。
 汗ばむ程度の早歩きをする効用として、
(1)体が細くなる
(2)頭が軽くなる
(3)視覚が鋭くなる
(4)腸の働きを活発にしてくれる

 効果があり、歩くという単純作業することで、
脳細胞が臨戦状態となり、脳の血液量が増え、
脳に余計に酸素が送られ、脳の活動レベルが上がるそうです。
 歩くことにより情報が変化することで脳に刺激を与えるそうですよ。
 蒸し暑くなってくる前に一度『頭の良くなる散歩』などはいかがでしょうか?

山本 拓也