まず、種がある普通のスイカは、遺伝の性質を決める染色体が2組ある「2倍体」と呼ばれるもので、種無しスイカは染色体が3組ある「3倍体」という、種を作る能力を持たない特別な種類です。種がないので当然3倍体から3倍体のスイカは作れません。そこで2倍体のスイカを何とかして3倍体にするのですが、これにはなんと3年もかかるそうです。 まず1年目には普通の2倍体の種をまき、 双葉が開いたときに、染色体の数を倍にする作用を持つホルモンをかけて育てると、4倍体の染色体を持つ種ができます。