vol.180

 西洋タンポポと日本タンポポの見分け方
 冬将軍がそろそろ過ぎ去ろうとし、ストーブをつける日も心なしか少なくなってきた頃、道端に目をやると黄色いタンポポの花が可愛らしく咲き「あぁ、もう春になるんだなぁ」なんてことを思う季節が近づいてきました。そしてしばらくすると、そのタンポポの背丈が随分伸びてきたことに気づき、綿毛を飛ばし始める、そんな光景が見られる季節になったら、これを機にタンポポについて詳しくなってみましょう。。
 日本には20種類ほどのタンポポがありますが、西洋タンポポと日本タンポポ(カントウタンポポ)と呼ばれるこの二つくらいは、これを読んで見分けられるようになっていってくださいね。
 西洋タンポポはその名の通りヨーロッパから入ってきた帰化植物で日本全土に生育します。
 花期は3〜10月と長期にわたります、この花期が日本タンポポと見分けるコツです。日本タンポポは3〜5月と春にしか咲かないのです。つまり、5月を過ぎても咲いているタンポポなら西洋タンポポとみて間違いありません。日本にある他の種、関西タンポポやシロバナタンポポの花期も同じなので、日本タンポポは3〜5月と思って問題ありません。
 しかし、西洋タンポポと時期の重なる春頃に見分けるにはどうすればよいのでしょうか?そんなときは茎から花が出ている部分、総苞と呼ばれる箇所に注目してみましょう。ここを見ると西洋タンポポなら外皮が反り返っているのがわかり、反対にピタッとくっついているならばそれは日本タンポポなのです。
 しかしほとんどのタンポポは外皮が反り返った西洋タンポポだと思います。日本タンポポは今とても数が少ないのです。日本タンポポは虫を媒介して受粉を行なわなければならないのですが、西洋タンポポは単為結実といって受粉をしないで種を作る事ができます。 おまけに種が小さく遠くまでよく飛ぶようになっており、この辺が西洋タンポポの繁殖力の秘密だと考えられます。タンポポはありふれた植物であまり花瓶に飾ることもないかもしれません。しかし野原に彩りを添える素晴らしい花です。草むしりをする際、一緒にとってしまうその前に、しばしご覧になってください。つかんだその手を思わず離してしまう、そんな魅力がタンポポにはあるように思えます。
山本 拓也


 財布の寿命と金運

 財布に寿命があり、金運にも関係があるのを御存知でしょうか?
 財布は、使えなくなるまで使用していたら愛着が持てて良いと思っていましたが、財布の寿命は、1000日(約3年)それ以降は金運が寄って来ないそうです。
 お財布の換え時でベストなのは、ツキのある人や金運の良い人からのプレゼントです。友人・家族・恋人からプレゼントしてもらうのも良いそうです。お金を渡して買ってきてもらうのでも良いそうです。

 そして、金運アップに欠かせないのが「春財布」です。春財布とは言い換えれば「張る財布」。つまり、財布が膨らみお金が沢山入るという事です。
 では、春はいつ頃なのかと調べてみましたが、1月から3月の節句まで、つまり旧暦での春です。新しい年、新しい年度に向けて気持ちを切り替える意味もあるかと思います。
 私は、新暦の春でも良いのではないかと勝手に考えています。それは、丁度新しく年度も替わり、環境が変化した方はもちろんですが、そうでない方もそれぞれ「春」を感じる時期かと思うからです。

 ちなみに、春財布は、札入れと小銭入れを別々に持つのが金運アップのお薦めのようです。新しい財布を手にしたら約1週間はなるべく沢山のお金を入れて保管すると、その金額を記憶して、常にその位のお金をキープしようと頑張ってくれるらしいです。もっと良くするならば、保管場所は、風水で財運をあらわす北が良いそうです。
藤居 宗一郎

 死亡禁止令
 近日橋下市長の発言が大きく新聞に取りざたされていますが、海外の町長の発言にもおもしろいものがありました。
 イタリアの町ファルチャーノは、1964年に隣町のカリーノラと区画を分かち、それぞれ行政を執り行ってきました。しかしそのときからファルチャーノには墓地がありませんでした。当時この事実を深く受け止める人はいませんでした。

 ところが月日を重ねるにつれ隣町のカリーノラの墓地は手狭になっていき、隣町の墓地を借りていたファルチャーノ町と墓地の利用について揉め事が頻繁に起こるようになり両町の関係はあまり良好ではなくなっていきました。そこでファルチャーノの町長は町に墓地を作ろうと計画し始めたのです。
 しかし、住民は計画に反対し始めました。住民が反対の意志を表明したことに、町長は不快感をあらわにし「だったら、墓地計画が進むまで、勝手に死ぬな!」とばかりに、今年2月から死亡禁止令の施行を開始しました。

 町長の言い分もわからなくもないのですが、「死ぬな」と言われてなんとかなるものではありません。残念ながら施行以降、住民の二名が他界したそうです。
 死亡禁止令はやりすぎというか無茶ブリというか…。とはいえ、円満解決はなかなか難しそうです。この問題が少しでも良い方向に進むと良いのですが…どこの治世も大変だなとつくづく思いました。
藤居 宗一郎

 「と」

 先日、将棋をやっていたら気になったことがあったので、今回調べてみました。
 将棋をやらない方にはピンとこないかもしれませんが、「歩」の駒の裏には「と」 のような文字が書いてあります。
 将棋の駒は王将と金将以外、敵陣の三段目以上に進むと金将の動きができるようになり、これを「成(な)る」といいます。 ここから歩が成ることを「と金」などと呼びます。「成金」もここからきた言葉だそうです。 

 「と金」に成った歩は金将と同じ動きができますが、相手に取られた時はただの歩兵に戻るため、戦略上、非常に重要な駒となります。
 金と王以外の駒には、成って裏返しても元の駒がわかるように、赤文字で「竜」などそれぞれ書いてありますが、分からないのが歩の裏にある「と」の文字です。

 実はあの文字は平仮名の「と」ではなく、「金」という字を極端に崩して書いたもので、意味はただそれだけのことだそうです。
 素人目には、どのような見かたをしても、「と」にしか見えません‥‥。
松岡 祐介