vol.193


 アジサイ
 梅雨の季節になると、公園や庭先でアジサイをよく目にするようになります。こんな所にアジサイがあったのか、と驚くような場所に咲いていることもあります。
この花は赤、青、紫、あるいは白と、多彩で微妙な色を持っていて、私の1番好きな花でもあります。変化に富んだアジサイの微妙な色合いは何によって決まるのでしょうか?
意外に思われるかもしれませんが、アジサイには「アントシアニン」という1つの色素しかありません。
アジサイの色の研究は古く、50年前からアジサイの色の変化はアントシアニンによるものだということがわかっていました。アントシアニンの水溶液を酸性にすると赤色に、アルカリ性にすると青色になります。園芸に詳しい人なら、「土の酸性度によってアジサイの色が変わる」という話を聞いたことがあるかもしれません。確かに、アントシアニンは酸性度によって色を変化させる性質があるのは事実ですが、実は赤いアジサイも青いアジサイも、酸性度は大きく変わりません。つまり、アジサイの色の変化は酸性かアルカリ性かという単純な問題ではないということになります。
結論から先に言うと、色を左右する要因は3つあり、「土壌の酸性度」「アルミニウムイオンの量」「遺伝的な要素」これらが複合して微妙な色を形作ります。特にアルミニウムイオンという土壌中のアルミニウムが溶け出して特殊な状態にあるものが花の色を決める大きな原因だそうです。アジサイのアントシアニンはアルミニウムイオンと反応すると青くなることが最近の研究で発見されました。
アルミニウムは酸性で水によくとけるため、土壌が酸性だとアルミニウムイオンがアジサイに吸収されやすくなり、そうすると花びらは青色になります。逆に、土壌がアルカリ性だとアルミニウムイオンはとけにくいので赤色になる、というわけです。日本の土壌は酸性が多いため、公園など地面に直に植えられているアジサイは青色が多いという訳です。
ちなみに、白いアジサイは色素をもたないため、色が変化することはありません。 ちょっと難しい話でしたが、アジサイを見かけたら、花を見ながら色が変わる仕組みを思い出してみてください。
松岡 裕介


 ニセ街頭募金には注意
 不景気の昨今、人の善意に漬け込む悪質な募金詐欺が流行っているそうです。 街を歩いていると、
様々な善意の募金活動を見かけますが、中には災害などに便乗した胡散臭い募金活動があるのも否めないようです。街頭募金は、原則として自治体に届出をすれば誰でも出来るそうです。
そして、その際に発行される自治体の許可証とは道路使用の許可証にすぎず、その募金活動が本当に善意で行われ、募金によって集まったお金が適切に使われることを証明するものではないそうです。つまり自治体の許可証があるからといって、募金したお金が正しく使われるかどうかは、募金した人には、わからないわけなのです。
行われている街頭募金がインチキかどうかを確かめる方法は、許可証があるかどうかを確認した上で、自治体の担当者に問い合わせて、募金活動を行っている団体にお金の使い道を詳しく聞いてみるしかないそうです。自治体の許可証が無いという場合は問題外で、お金の使い道を聞いてみて言葉を濁したり答えらなかったり、許可証があることをやたら強調する場合などは要注意だそうです。こういった詐欺のせいで募金するにも疑ってかからないといけないのは残念ですが、何気なくただ募金するのではなく相手の話に耳を傾ける姿勢を持てば、こういった詐欺も無くなっていくのかもしれませんね。
山本 拓也


 傘
 もうそろそろ雨の多い時期になり傘が欠かせなくなります。そんな傘ですが、年間どれだけの傘が売れているのでしょうか?それはなんともビックリな本数でした、なんと年間に1億3000万本も売れているそうです。日本の人口とほぼ同じ数の傘を年間に消費しているということになります。
傘を忘れてしまったり、盗難にあってしまったり、安い傘を使い捨てている人もいるのでしょうか?傘も資源に変りはありません。大切に使ってあげたいものです。
そこで、おもしろい傘をご紹介します。なんと持ち手が取れる傘があるのです!トカゲがしっぽを切り離すように、持ち手を取り外しできる傘「Lizard・Umbrella」、傘立てに入れる時に持ち手を外しておけば、壊れた傘だと思われて持って行かれないという画期的な傘です。
持ち手はクリップ型で、デザイン製もありおもしろい傘です。そんな1本だと大切に使ってあげられるかも知れません。また、傘を差すのが楽しみになるかもしれませんね。他にも、傘の部位を4つに分けて自分なりにカスタマイズできる傘など、探してみるとおもしろい傘がいっぱいあります。自分にあった傘を探して梅雨を楽しむのもいかがでしょうか?
小口 祐里

 たかが運動不足されど運動不足
 冬の間にいろいろなものを体にため込んでいませんか?
と質問されるとまっ先に思い浮かぶものは「脂肪!」と答える方は多いはずでしょう。
溜まるものは脂肪だけではありません。
コレステロール・糖質など一定量を超えると生活習慣病の原因となるものも蓄積されていきます。
女性では、お肌のハリやツヤが衰える原因となり、たかが運動不足と侮るわけにはいかないのです。
実際、運動不足病という言葉があるようです。
運動不足病=生活習慣病ととらえることが多いようですが、
もっと怖いのは精神にも影響がでてくることです。
運動不足によって出やすい症状は次のようなものがあります。
◇全身がだるい
◇気分が落ち込みやすい
◇イライラする
◇不眠症ぎみ
◇集中力がない
◇体が重い
◇疲れやすい
症状に思い当たる人も、そうでない人もこれからの気候のいい時期に運動不足から卒業しましょう♪♪
大村 朋子