vol.201


 女性用のシャツはナゼ左前なのか?
 そもそも、着物の衿の打ち合わせは、男女の区別なく「右前」に合わせます。
洋服の前合わせは男女で左右が違いますが、和服は男女とも右前に着る衣服で、
こればかりは日本人が千年以上にわたり受け入れてきた事実であり、
もはや民族の証とさえいえるものです。
 右前、左前の「前」というのは「手前」の「前」という意味で、左前とは、左側の着物の生地が下
(内側)に重なるように打ち合わせて着た状態のことで、左側の布地を先に手前(肌に近いという
意味)にして身体に密着させることを言う言葉なのです。
つまり、左手の衿を先に手前に引き寄せて合わせ、次に右手の衿をその上に重ねると左前の着方になります。言葉のイメージと想像する形が違って思えるのでよく誤解を生むようですが、正しくは「右前に着る」のが正解ということになります。
着物は男も女も右前、つまり右側が内側にくるように着るのが習慣。その理由は、日本人は昔から右利きが多かったからだそうです。
右前に着物を着ると、利き腕である右手をふところに入れやすい。財布などがすぐに取り出せるというわけです。
実際に着物を左前に着ると、非常に動きにくく、ある意味衣服としての役目を果たさないため、好みで変える種類のことでもないのです。
 また死者に着物を着せる時は生者と区別するために左前にする習慣があります。この事実は男女ともに言えるもので、着物に着慣れているかどうかや、利き手が右利きか左利きかに関わらず自覚することができます。
 実際に、右前の着方と左前の着方を着比べてほんの少し動いてみるだけで、その事実がよくわかりますし、着物の前合わせの問題だけは、右前に着た方が違和感もなく合理的でもあり、一方で、左前に着た姿は、見ているだけでも落ち着かないものなのです。
しかしシャツのうちあわせは男が右前で女性が左前になっています。男女問わず、世の大半の人は右利きで、右利きの人は右前の方がボタンをかけやすいものです。それなのに女性用のシャツが左前なのはナゼなのでしょうか?
 その昔、ヨーロッパではボタン付きシャツの様な洋服屋が仕立てた衣服を着られる女性は、上流階級の婦人だけに限られていたそうです。そういう女性達は自分で衣服を着ることはせずに召使たちに着せてもらっていました。そのため女性用のシャツのうちあわせは召使がボタンをかけやすいように左前に作られました。
 現代では召使にシャツを着せてもらっている女性はいないので、女性用シャツの左前が持つ意味は長年の習慣と男性がボタンをはずしやすいようにということもあるそうです。
山田 勇希


 一週間が月〜日になった理由
 一週間が「月・火・水・木・金・土・日」になった理由は、確定された説ではないのですが、
バビロニアの歴が元になっているとする説が有力だそうです。バビロニア歴とは春分の頃の新月の直後を元日とし、天文観察に基づいて作られた歴で、そのバビロニアの占星術では、太陽と月と五つの惑星(水星・金星・火星・木星・土星)を一週間の各々の日に割り当てていました。 
オカマが交尾に成功するという熱帯のアリもいます。このアリのオスには羽があるものとないものがあり、羽のないオスは女王アリを巡って最後の一匹になるまで戦います。
 ところが羽があるオカマのオスは女王アリの匂いを体に付けてメスのふりをするため、戦いには加わりません。羽のないオスが戦っている間、ちゃっかり女王アリと交尾しているのです。
 しかしこの羽があるオスは、時々メスと間違えられて他のオスにマウントされることもあるそうです。人間のオカマと違い動物は生存率を高めたり、強い遺伝子を残す為だったり、生命のことを考えての術だと思いました。
その各々の天体が割り当てられていた順番は、当時のバビロニアの占星術に基づいて、太陽・月・火星・水星・木星・金星・土星と決められていたようです。そのため、現在の一週間も「日・月・火・水・木・金・土」となったとする説が有力となっています。
現在一週間が七日間である理由も、バビロニアの生活単位が元になっているとする説もありますので、
古代バビロニアの現代人への影響力は凄いものがありますね。
 なお、日本が正式にそのスタイルを取り入れたのは、明治時代のことです。
明治五年(1872年)11月9日に、明治5年12月3日を「明治6年1月1日とする」とした
詔勅(しょうちょく)が発表されました。かなり急な話ですよね。
発表から僅か20日ほどで新暦に変わるのですから。当時の人達は、全く経験のない事態ですのでスグには馴染めなかったようです。
当時の新聞には、「明治6年1月1日を祝った人は1000分の1しかいない」「ニワトリが四角い卵を産んだ」などと報じ、批判的な記事が多かったようです。当時の人達は、生活に密着した部分をいきなり変更されてしまい、新暦への移行を歓迎するムードではなかったようですね。
松岡 裕介


 湯たんぽ
 寒さの厳しい日々が続いてますね。みなさん寒さ対策はバッチリですか?
私は寒がりの冷え性なので今の季節は苦手ですが、毎年コタツと湯たんぽにお世話になってます。今回おすすめしたいのが湯たんぽ。寝ようと思い布団に入った瞬間ひやっとしますよね。つらいですよね。
そんな時ほっとする温かさをもつ、湯たんぽが良いですよ。寝ようと思って布団めくったときの絶妙な温もり感が最高です。
 足や腰を温めてくれるので身体全体が温かくなり、あっとゆう間に穏やかな眠りに落ちていきます。なんとこの湯たんぽが医療の現場でも活躍していることをご存知ですか。
 湯たんぽは自分でできる健康法だと医学で言われています。
その方法ですが、足先など自分が冷たいと感じる部分を温めるのではなく、おなか、ふとももの前面、おしり、二の腕と4つの部位に順番にあてる。最低限お風呂に入る前に4つの部位に湯たんぽを各5分ほどあてると良いと言われています。病気を防ぐためのパワーまで持つ湯たんぽ。
 最近では可愛いカバーや電子レンジで温めるものなど色々な種類が出ています。自然な温かさで経済的にも健康的にも良い湯たんぽ是非使ってみて下さいね。
平山 由希子


 節分の豆に一工夫
 2月と言えば節分です。「魔(ま)を滅(め)っする」という言葉から、その年が無病息災で過ごせるようにと、豆を撒くようになりました。その時まく豆は「煎った大豆」でなければなりません。これは、なぜかというと、生の豆からは芽が出てきてしまいます。それは、「魔」から目が出てくるということで、大変、縁起が悪いとされているため煎った大豆を使用します。
 その煎った大豆は、節分後も余っている事はありませんか?
煎った大豆を、少し手を加えるだけでおいしくなる方法をご紹介したいと思います。
 材料は、節分の豆100グラム 砂糖(三温糖)50グラム 
水大さじ2 シナモンパウダー小さじ1です。
1、フライパンに砂糖と水を入れて火にかける
2、沸騰してきたら、弱火にして豆を入れる
3、焦がさないように、からめるように炒る
4、水分が飛んで、砂糖が豆に絡んだら火を止める
5、キッチンペーパーの上に広げて冷ます(冷やすと豆がカリッとなります)
6、2つに分けて、片方にシナモンを振る。
たったこれだけで「鬼も甘くなる砂糖豆」の出来上がりです。
今年は、あまった豆で一工夫してみてはいかがでしょうか?
小口 祐里